日時:2025年6月21日㊏~22日㊐ 2日間
場所:東川町農村環境改善センター

旭川医科大学病院リハビリテーション科

担当 及川 欧 (医師)

MESSAGE

 平素より、日本バイオフィードバック学会の活動に対しまして、ご理解をいただき、誠にありがとうございます。

本学会は1970年代から、小規模ながら医学・工学・心理学の研究者が協働体制で半世紀以上にわたって地道にタスキ渡しを繰り返しながら、継続しているものです。

 この度、第52回日本バイオフィードバック学会学術総会を2025年6月21日(土)・22(日)の2日間に渡り、旭川医科大学病院リハビリテーション科の主催にて、写真文化首都「写真の町」東川町で開催させていただくこととなりました。

 災害・社会的弱者に対する取り組みや障がい者スポーツ等にスポットを当てたいと考え、大会テーマを「障がいとの共生 - 一人ずつ 一歩ずつ -」としました。本大会が将来のバイオフィードバック研究につながる潜在的なアイデアを刺激し醸成する機会になればと考えております。

 今回、新しい取り組みとして、準備・企画段階から、各種障がいを持つメンバーたちとの協働体制を組み、学会内容の立案から交渉などあらゆる準備から進めて参りました。特に、主軸となっていただいたNPO法人カムイ大雪バリアフリー研究所で活動する方々は、「障がいがあっても毎日楽しく!」と普段から熱い心を持って活動しています。彼らが当初から語っていたのは、「低予算の中でもいかに多くのものを具現化するか」というもので、今回の斬新で豊富な内容を見ていただければ、そのチャレンジ魂を感じていただけると思います。

 例えば、旭川がんのリハビリテーション研修会の協力のもと、市民公開講座として悪性腫瘍による片脚切断後にアンプティサッカーとパラトライアスロンの選手として活躍しているアスリートと、本学で悪性腫瘍による上肢・下肢切断等の治療をされている整形外科医に対談をしていただく企画を準備しています。

 また、第1回健康の祭典inひがしかわという、市町村民が参加して「健康」と「命」について考える会を、別企画として同時併催します。

 旭川空港から車で15分の距離に位置する東川町は、令和6年に開墾130周年を迎え、その歴史のある町内で全国規模の学会が開催されるのは初めてのこととなります。地方都市が学会を担当する際の一つの前例になるように、我々は全力で学会の準備を進めているところです。

 参加者が、学会と祭典、両会場の行き来がバリア―フリーで行えるようにすることで、学会関係者は開催地の地域住民が健康のためにどのような取り組み方をしているか見ることができ、地域住民は全国の医・工・心3領域がどのような研究をしているのかその学術的な理論に接することができるという、相互方向での交流が目的です。

 今回、今までの「クール・ビズ」スタイルをもう一段階発展させ、「ノースーツ、ノーネクタイ、ノービジネスシューズ」の形での学会参加を募ります。それは、運動が体験できる恰好での参加を推奨しているからです。その理由は、大会概要を読んでいただけると、お分かりになろうかと思います。これから順次ホームページに内容をアップしていきますので、楽しみにしていてください!


第52回日本バイオフィードバック学会学術総会

主催:旭川医科大学病院リハビリテーション科